「厄病」神ではなく「疫病」神が正しいらしい。ナガオカ文庫の『「知らなかった」では恥をかく! 間違いだらけの日本語』では次のように説明されています。
「厄介・厄年」などからの連想で、つい「疫病神」としてしまいそうだが、「疫病神」が正しい。「疫病神」とは疫病を流行させる神のこと。転じて、「禍をもたらすとして人から嫌われる人物」の意味でつかわれるようになった。
ところでこの間違いだらけの日本語という本ですが、実は近所のライフの雑誌売り場ありました。大恥をかくような間違いとはどんなものなのか、と思って手に取ってみると結構間違えてしまって、大恥をかかないように勉強しようとカゴに入れました。
スーパーで売っている本だからと言って侮るなかれ、3~4問に1問は間違うし、解説が結構しっかりしています。
他に間違えたのは
次の太字の部分で、本来の読み方はどちらですか。
「百メートル走は韋駄天の異名を持つ彼の独擅場だった」
① どくせんじょう
② どくだんじょう
答え①
思うままに活躍するさまを「独擅場」という。「擅」が「壇」の字と似ているため、「どくだんじょう」と誤読され、「独壇場」という新語が生まれた。もともと「独壇場」おいう言葉は存在しなかったのである。
次の太字の部分で、正しい漢字はどちらですか。
「こうきぼくとつ仁に近し」
① 剛毅木訥
② 剛毅朴訥
答え①
「剛毅木訥仁に近し」とは、「意志が強く、口数の少ない飾り気のない人は、道徳の理想とする『仁』に近い」という意味。「木訥」は「朴訥」と同じ意味だが、原典の「論語」に従って「木訥」と書くのが本来の表記。
次の太字の部分で、正しい漢字はどちらですか。
「部下たちにおおばんぶるまいをする」
① 大盤振る舞い
② 大番振る舞い
答え①
気前よく食事や金品を振る舞うことをいう言葉。「大盤振る舞い」の誤りはともかくとして、実は「大盤振る舞い」も「椀飯(おうばん)振る舞い」の誤用がもとで広まったものだとされている。
正しい漢字ないし正しい読み方はどちらですか。
【うよきょくせつ】
① 紆余曲折
② 迂余曲折
答え①
「紆余曲折」とは道などが曲がりくねっていること。転じて、いきさつが込み入っていることをいう。
【一段落つく】
① ひとだんらくつく
② いちだんらくつく
答え②
「一」は続く言葉によって「いち」と読むものと「ひと」と読むものがある。この場合は「いち」が正しい。
【完遂】
① かんすい
② かんつい
答え①
「完遂」は完全にやりとげること。「かんつい」は誤読である。
【たいかなく】
① 大過なく
② 大禍なく
答え①
「大過」の「過」は「あやまち」の意。大した失敗もなくすごすことをという。
【言をまたない】
① 言を待たない
② 言を俟たない
答え②
「あらためて言うまでもない」の意味。「俟つ」は「期待する」の意。
というわけで前期高齢者にしてまだまだ学ぶところが多い今日この頃です。